全体コメント

【さいとう審査員】

『相続』というテーマがそもそも難しく、4 コマ漫画を作ること自体が難しかったのではないかと想像するのですが、ご応募頂いた作品はネタもさることながら、登場するキャラクターも個性的で面白く、つづきを読みたくなるような漫画が多かったことに驚きました!
沢山の素敵な作品をありがとうございました!!

【神山審査員】

作品が多いとどうしても同じテーマ「遺言」「相続税」「争族」に偏っていきますが、審査員賞に選んだ作品は他の人が「ちゃんとしておけばよかった・・・」
と後悔するオチを「まだ大丈夫」と前向きな結末にしており、「遺言を書く」と決めた傍らには司法書士がいることでより明確に「司法書士に遺言を頼もう」というメッセージが伝わり広報にも使いやすいのではと思いました。
他は迷いましたが、全体のテーマの中では作品数が少なった相続登記の中で一番心に響いたもの。明るく読んだ人の心に響きかつ「相続相談」のパンフレットなどに使いやすいなぁと思い選びました。
他にも最後の最後まで悩んだものや、落選の中でもクスッと笑うテーマや考えさせられる内容が多かったのでふるいにかけるのは断腸の思いでしたができるだけテーマにそいつつ漫画として面白いものを選んだつもりではあります。

【東京法務局】

相続登記がされずに所有者が不明となっている土地が多数あることが社会問題となっている中で、分かりやすいイラストとインパクトのあるメッセージで、「相続」登記や「相続」について考えるきっかけとなる作品が多数あり、これらの作品を活用していくことで、相続登記等の手続が促進されることを期待したい。

【東京司法書士会】

本当に多数の力作をご応募いただきまして、誠にありがとうございました。
心温まるもの、ピリッとしたもの、様々ありまして、大変に迷いましたが、審査員それぞれが、一生懸命に選ばせていただきました。これを機に、みなさまも、相続について考えていただければ、幸いです。ご応募ありがとうございました。

受賞作品

異世界転生勇者

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【審査員講評】

異世界に転生した先でも『相続問題』は健在。
とても世知辛いながらも、難しい問題をわかりやすく、たのしく読ませる事ができる漫画内容ですね!
魔王を倒した褒美にも贈与税がかかるなんて….
世知辛いです….(泣
異世界の地で、他にどんな問題が起きるのかとても興味がわきます!連載希望!
(さいとう審査員)

遺産分割

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【審査員講評】

4コマの中に「起こりうる争族問題」から「専門家を交えた解決方法」が上手にまとめられているだけでなく4コマならではのクスっと笑わってしまうオチが秀逸で私の中でとても完成度の高い作品だと思いました。「遺言書書きます」というお父さんの淡々とした表情が良かったです。
何回読んでも私の中で圧倒的に目を引きました。イラストは素朴ですが見やすく、4コマならではのシュール感の中に「まだ対策には間に合う」安心感があり楽しく読めました。
(神山審査員)

相続登記と土地の嘆き

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【審査員講評】

タイトルが印象的であるとともに、描画のタッチが鮮明でキャラクターの気持ちが表情にうまく表れている。
また、1コマ目で令和6年4月から相続登記が義務化されることを伝えた上で、2コマ目以降に相続登記をしないと大変なことになるということを読み手が意識しやすい作品となっている。
(東京法務局)

遺産分割調停中の新米司法書士、法花さんがユーモラスでとてもかわいいですね。霊感体質な彼女が土地の嘆きが聞こえる設定はとても面白かったです!
彼女が、生きてる人間と死んだ人間の板挟みになって四苦八苦する姿を想像してしまいました!
(さいとう審査員)

そうぞく会議

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【審査員講評】

わかりやすく、親しみやすい内容を書いていただきました。
素晴らしい作品をありがとうございました。
専門家として、関与できていればよかったのにと思うケースも多く、選ばせていただきました。
(東京司法書士会)

入選

【賞金2万円】

仲良く相続

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仲良く分けたのはよいですが、建物については分けたことが何とも皮肉な結果になり、現実にはないと思いますが、そこが非常にコミカルで笑えました。
(東京司法書士会)

想続

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何とも切なくなるストーリーで現実に起こり得る内容だと思います。最後の『父親の思いを相続できれば』とのセリフ又その絵の背景には胸が熱くなりました。
(東京司法書士会)

土地の名義

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これを初めて読んだ時にそんな土地があるわけじゃないのに「ドキッ」っとしました。相続登記が義務化される中こういう「よくわからないけど危機感を感じる」作品があると「自分のところは大丈夫かな?」つい思ってしまいますね。
(神山審査員)

生きるための遺言

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全作品の中で一番「明るい相続」を感じました。
遺言や相続を考える時、親も子もついネガティブで言いにくい話だと思いがちですがこれを読めば自分や家族の相続について前向きな未来の話にとらえられるのではと思いました。
(神山審査員)

かってに感動

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財産を残すとか、ましてや相続のために遺書を残すなんて心配をしているのは人間だけ、猫は今を楽しんでいる。そんなちょっと皮肉の効いたテーマをユーモアたっぷりのタッチで描かれていて、とてもほっこりしました。
(さいとう審査員)

遺産プラスマイナス

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最後のオチが面白いです。
3億の不動産を相続した歓喜からそれを上回る借金があることを知ったときのショックの大きさが表情豊かに表現されているのがいいですね。
(東京司法書士会)

約束

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携帯を壊すのになぜバットなのかというツッコミは差し控えます(笑) 亡くなった方の遺志を実現しようとして警察へ連行されるというシュールさが面白いです。
最後に川柳で締めるところも良かったです。

(東京司法書士会)

相続手続きのいろは

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相続登記の手続について、その手順や必要な書類、相続の対象となるものなどが完結かつ丁寧に説明されている。これを、柔らかなキャラクターで描かれた司法書士が説明していることで、司法書士が相続登記の専門家であることに加えて、司法書士を活用することの広報にもつながる内容の作品となっている。
(東京法務局)

対岸の火事?

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とてもユーモラスに、皮肉混じりの表現が面白いです。相続問題とは無縁と安心するも、子供たちが100 円すら奪い合う姿に、無縁じゃなかったと気付かされる親。とても愉快な中にも『相続』の大切さを教えていただきました!
(さいとう審査員)

遺産相続

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4コマ漫画の構成がしっかりしていて実力のある作品です。
最後の亡き父親の涙は本当の悲しみが伝わりセリフがなく絵だけでの表現が素晴らしいと感じました。

(東京司法書士会)

特別賞

【賞金2万円】

多くのご応募を頂いたため、全体のレベルが高く、事前にお知らせした賞の数ではどうしても選びきれなかった作品のいくつかを、「特別賞」とさせていただきました。

遺言

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お祖父さんは描かれていませんが、孫の想いを通して、お祖父さんの元気であったころから最期までの姿が、目に浮かんでくるようです。
(東京司法書士会)

寿司「相続」

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一応カタい団体とされる司法書士会のコンテストでこの作品を選んでいいのか、少し迷いましたが、笑っちゃったんだから仕方ありません。
(東京司法書士会)

仲良し姉妹

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遺産分割において、不動産の評価は重要です。不動産の評価次第で残りの遺産の分け方も変わり、これがしばしば紛争の火種となるからです。この作品は、遺産に不動産がある相続の難しさを姉妹のリアルなやりとりの中にコミカルに落とし込んでいて、秀逸でした。
(東京司法書士会)

完璧な用意

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エンディングノートで準備万端ととのえ、旅立ったと思ったら・・・
そのエンディングノートで、遺された家族は四苦八苦。
お父さん、まだまだ家族が心配で、しばらくあちらの世界へ戻れなさそうですね。
(東京司法書士会)